文部科学省補助金事業 東北広域次世代がんプロ養成プラン

代表者挨拶

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代表者挨拶

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 現在、がんは日本人の死因の第1位であり、依然として国民の生命と健康に大きな影響を及ぼす重要な課題となっています。その克服に向けては、予防や早期発見の推進に加え、革新的な治療開発が不可欠です。一方で、高齢化の進展に伴う患者背景の多様化、地域医療格差、AYA世代や希少がんへの対応など、がん医療を取り巻く課題は一層複雑化しています。さらに、個別化医療やゲノム医療、デジタル技術の導入により、がん診療は高度化・多様化しており、これを担う専門人材の育成はますます重要となっています。
東北がんプロフェッショナル養成プランは、平成19年の第1期開始以来、東北大学、山形大学、福島県立医科大学、新潟大学を中心に、地域に根ざした人材育成と医療水準の均てん化に大きく貢献してまいりました。さらに、ゲノム医療体制の構築や多職種連携の推進など、時代の要請に応じた取り組みを継続してきた点は大きな成果であると考えています。

 令和6年度より本事業は第4期を迎え、弘前大学、秋田大学の参画、岩手医科大学の協力を得て、「東北広域次世代がんプロ養成プラン」として新たな一歩を踏み出しました。東北・新潟地域は、急速な高齢化と人口減少が進行する、日本の将来を先取りするモデル地域です。この地域において、限られた医療資源を最大限に活用しながら、地域課題に応えつつ高度ながん医療を実現できる人材を育成することは、全国、さらには国際社会に対する重要な使命であると考えています。

 私はこのたび、石岡千加史先生、亀井尚先生に続く第3代統括コーディネーターを拝命いたしました。また、自身も本プログラムの第1期生として育成を受け、がんプロに支えられながら臨床・研究の道を歩んでまいりました。その経験を踏まえ、これまでに培われてきた価値を次世代へ還元していくことが、自らの責務であると感じております。
今後は、これまでの成果を継承しつつ、東北という地域特性に根ざした実践力と、世界水準で通用する研究力・臨床力を兼ね備えた人材の育成を目指してまいります。また、「第4期がん対策推進基本計画」に示された、がん予防、医療提供体制の充実、がんとの共生の実現に資する教育・研究を推進するとともに、デジタル技術の活用や新たな教育プログラムの開発にも積極的に取り組んでまいります。さらに、東北地域内の連携強化にとどまらず、全国のがんプロ事業との協働も進め、我が国全体のがん医療の発展に貢献していきたいと考えております。

 本プログラムは、多様な専門職が相互に学び合い、成長する場です。今後も関係各位のご意見をいただきながら、より魅力的で実効性の高い教育体制の構築に努めてまいります。
がん領域のプロフェッショナルを志す皆様とともに、新たな一歩を歩んでいければ幸いです。

2026年4月
統括コーディネーター
川上 尚人

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